宿場Café いずみや(IZUMIYA)は、長野県塩尻市の奈良井宿にある古民家を改装し、2019年9月にオープンしたカフェです。
およそ築200年の建築だけでなく、置いてあるノスタルジックなインテリアや温かみのある照明が作り出す空間が、心和むひとときを演出しています。
店内の空間レイアウトは、①梁と囲炉裏を囲んで寛げるソファの間と②風情ある町通りを眺められる町見の間と③入り口向って右手のカウンターテーブルの3つの飲食スペースと店内右奥手のキッチンカウンターで作られています。
空間に加え、店内に置いてある昔懐かしいインテリア家具からもおよそ築200年の歴史ある建築を心地よく感じられます。
また、カフェの他に着物のレンタルと着付けサービスもされています。
宿場Caféいずみやを訪れれば、店内での飲食・小休憩だけでなく、着物を身に纏い情緒漂う奈良井宿場全体を存分に満喫出来る非日常体験が味わえます。
日本最長の宿場町「奈良井宿」
奈良井宿は、江戸時代に「奈良井千軒」と謳われた中山道木曽路いち活気のある日本最長の宿場でした。
現在も、鎮神社(京都側)から奈良井川に沿っておよそ1kmにわたり宿場が建ち並んでいます。
重要伝統的建造物群保存地区
1978年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
重要伝統的建造物群保存地区とは、日本の文化財保護法に規定する文化財種別の一つで、伝統的建造物群保存地区の中でも文化財保護法第144条の規定に基づき、特に価値が高いものとして文部科学大臣が選定したものです。(伝統的建造物群保存地区>重要伝統的建造物群保存地区>奈良井宿)
中山道奈良井宿案内図
宿場町内に紙の無料案内図も置いてあります。
「奈良井宿は、中山道沿いに南北約1km、東西約200mの範囲で南北両端に神社が、町並みの背後の山裾に五つの寺院(奈良井五ヶ寺)が配され、街道にそって南側から上町、中町、下町の三町に分かれています。」(※中山道木曽路奈良井宿観光協会Webサイト_”建築様式の特徴”から引用)
建築様式_出梁造り
出梁造りは、奈良井に残る宿場建築様式の特徴の一つです。梁の二階部分を一階部分より少しせり出して造られています。
紅葉
奈良井宿に訪れた10月中旬は、木々は緑と紅葉が混在していました。本格的な紅葉まではもう少し時間がかかるようです。
宿場Café いずみや(IZUMIYA)
基本情報
住所 | 〒399-6303 長野県塩尻市奈良井201 |
Google MAP | 宿場Café いずみや(IZUMIYA) |
定休日 | 不定休 (※Webサイトで事前要確認) |
営業時間 | 10:00~17:00 |
電話番号 | 0264-47-1045 |
WEBサイト | 宿場Café いずみや(IZUMIYA) |
外観
一階部分の美しいデザインの格子戸を背景に、緑の観葉植物や紅葉したもみじの木やメニュー立て看板が設置されおり、通り際に思わずメニューを見たり立ち寄りたくなるような雰囲気があります。
二階部分の屋根下に設置された看板は、町通り遠くからでも目立つので、店舗を見つけやすいです。
店内
歴史を感じる店内。店主がご自身でリノベーションした箇所もあるようです。
店内は、メニューにあるケーキ類を奥のキッチンで焼いている為か、ほんのり甘い香りがほのかに漂っていて、ほのぼのします。
インテリア
席に着くと、店員さんが火を付けてくれました。
ランプにポッと灯る火をぼんやりと捉えつつ、町並みを鑑賞しながら頂くコーヒーも乙なものです。
ライトアップされた秋のドライフラワーは、店内デザインにうまく溶け込みながらも存在感があります。
メニュー
ハンドドリップコーヒーや紅茶やお茶壺抹茶ラテをはじめ、地元特産のフルーツジュースや各種ケーキを頂けます。
リンゴジュースは今まで飲んだ中で一番美味しいと感じました。
注文した商品
ブレンドコーヒーと自家製のマロンチーズケーキを注文しました。
煎れたての珈琲から立ち上る香りと湯気に癒されながらケーキをおいしく頂きました。
まとめ
日本最長の宿場町奈良井。日常を逸脱した町を散策しながら写真を撮ったり、買い物をしているとやはり、カフェなど一息付ける場所に立ち寄りたくなります。
宿場Caféいずみや(IZUMIYA)は、歴史ある宿場町の雰囲気を体感しながら美味しいコーヒーを愉しめるそんな喫茶店でした。