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小説本嫌いの私が伊坂幸太郎著書を全作品読破した理由とおすすめの作品5選を紹介

伊坂幸太郎-著書-本-作品-おすすめ5選-私のベスト5

普段本を読まない私が、ひょんなことである作家さんの小説にドハマり。著者の名は、伊坂幸太郎

気づけば、伊坂幸太郎さんの著書と映画化された作品を前作読破・視聴しており、最新作が出版されるのを心待ちに情報を漁ったり作品を読み返したりといつの間にやら伊坂チルドレンに。

最近は、友人から伊坂幸太郎さんのおすすめ本を尋ねられたり、貸したりするようになってきたので、コンテンツ化することに。

伊坂幸太郎さんの本に興味を持っているより多くの方に、魅力を伝えられれば伊坂チルドレン冥利に尽きる。

伊坂 幸太郎さん

基本情報

氏名/しめい伊坂 幸太郎/いさか こうたろう
生まれ年1971年
出身地千葉県松戸市
卒業大学/学部東北大学/法学部
デビュー作『オーデュボンの祈り』
デビュー年2000年
映画化作品13作品
作品数(2020年11月時点)42作品

私が感じる魅力

読みながら(読了後も含めて)「ただ面白い!」とか「ユーモアがあってお洒落なストーリー」 というだけでは終わらない何か、があたまの片隅に残るような感覚。

一見、現実離れした物語に見えるけど自分に置き換えて考えてみると、「あれっ、ひょっとすると日常生活でも起こりうる(至る所で起こっている)ことなのかも」と、今まで持ち合わせていなかった考え方や価値観や感覚を強い衝撃と共に引き出してくれる魔法が、伊坂幸太郎さんの作品には宿っていると思っています。

中でも短編集は漏れなく大好きです。具体的には、『死神の精度』。
(中村義洋監督によって、堺雅人主演で映画化された『ゴールデンスランバー』の姉妹作、『魔王』や『モダン・タイムズ』も好きですが、『死神の精度』は何度読み返しても飽きません。)

また、別の作品でも、前作の登場人物がさりげなく登場することがあり、見つけた途端に描写空間に当たるスポットライトがぐわっと広がるあのゾクゾク感も伊坂幸太郎さんの作品にやみつきなる理由の一つでしょう。

そして、登場人物が放つ名言の数々。
個人的には、無鉄砲でどこか淡々としていて思春期が残ったような表現や引用に強く共感を覚えます。

バラフライ・エフェクトという言葉がありますが、私の人生にとってのバタフライ・エフェクトは、伊坂幸太郎さんの作品を手に取ったことです。

 

おすすめ5作品

伊坂幸太郎-著書-本-作品-おすすめ5選-私のベスト5おすすめの作品5選

全作品を読んだ私がおすすめする“伊坂幸太郎小説5選”をおすすめします。

時折、友人から伊坂幸太郎さんの小説でおすすめな作品を尋ねられたり、貸したりすることがありますが、その際に必ず勧める5作品の作品名とあらすじを紹介します。

 

❶『オーデュボンの祈り』

本-伊坂幸太郎-著書-オーデュボンの祈りオーデュボンの祈り
あらすじ

人語をあやつり未来を見通すカカシのいる島で、起きてしまったカカシ殺しを追求していく物語です。コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシなど、個性的な人間ばかりが住んでいた。突然カカシが殺される。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか…?

 

 

❷『死神の精度』

本-伊坂幸太郎-著書-死神の精度死神の精度
あらすじ

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

 

❸『死神の浮力』

本-伊坂幸太郎-著書-死神の浮力死神の浮力
あらすじ

死神の千葉が、1週間対象者を近くで観察しながら人間の死の可否を判定する長編エンターテイメント作品です。今回の対象者は、娘を殺害された作家の山野辺遼夫。山野辺と妻(美樹)は、娘を殺した犯人への復讐を綿密に企てていたが、千葉と出会ったことで復讐の計画は思わぬ方向へと進んで行きます。

アメリカーノ
アメリカーノ
復讐に執着した人間が抱く様々な感情と無感情な死神との行動や会話のコントラストが絶妙で堪らず一気読みしてしまう作品です。(5回は読み返しています。)何度読んでも、最後の一文には鳥肌が立ちます。

 

❹『マリアビートル』

本-伊坂幸太郎-著書-マリアビートルマリアビートル
あらすじ

運に愛された残虐な中学生、王子。王子に息子を意識不明にさせられ復讐に燃える木村。峰岸の依頼で息子と金を送り届ける殺し屋、蜜柑と檸檬。不運な便利屋、七尾。それぞれが目的を持って新幹線に乗ったことで車内で殺し合いが起こる。不運な七尾が幸運な王子の残虐な目的を阻止する。そして七尾はほんの少しだけ不幸から解放される。

アメリカーノ
アメリカーノ
最近は、『マリアビートル』がハリウッドで実写化される事になったことで最注目されていますね。監督はデヴィッド・リーチ、主演はブラッド・ピットと超大物が務めるので楽しみですね。ちなみに、『マリアビートル』は『グラスホッパー』と『AX(アックス)』に並ぶ殺し屋シリーズ作品です。(『グラスホッパー』は、俳優の生田斗真さんが主演を務め2016年に映画化しています。)これから伊坂作品を手に取る方は、まず3作品から始めるのも良いと思います。

 

❺『AX アックス』

本-伊坂幸太郎-著書-アックス-AXAX(アックス)
あらすじ

幼い頃から非行に走ってきた三宅は、やがて「兜」の異名を持つ殺し屋として暗殺をこなしていきます。そんな三宅が人並みの幸せに気がついたのは、結婚して家庭を持ち文房具メーカーでサラリーマンとして働き始めてからです。恐妻家で子煩悩な三宅は裏の仕事から手を引くことを決意しましたが、 組織から冷酷な刺客が送り込まれてくるのでした。

 

作品一覧

『ラッシュライフ』

本-伊坂幸太郎-著書-ラッシュライフラッシュライフ

[su_box title=”あらすじ”]全く別の5つの物語が進んでいく中で、それぞれが意外なところで交錯ながらやがて1枚の壮大な騙し絵へとリンクしていく。[/su_box]

[su_note note_color=”#d0d0d0″ text_color=”2a2c29″ radius=”0″]映画の群集劇さながらのストーリー展開が絶妙で、心地よい昂奮を覚えながら読み切ってしまえる作品でした。随所に出てくる伊坂幸太郎さんらしいお洒落な引用と比喩がたまりません。[/su_note]

『陽気なギャングが地球を回す』

本-伊坂幸太郎-著書-陽気なギャングが地球を回す陽気なギャングが地球を回す

[su_box title=”あらすじ”]嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。[/su_box]

『重力ピエロ』

本-伊坂幸太郎-著書-重力ピエロ重力ピエロ

[su_box title=”あらすじ”]兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。[/su_box]

[su_note note_color=”#d0d0d0″ text_color=”2a2c29″ radius=”0″]伊坂幸太郎作品の中で、最初に手に取った本です。きっかけは友人のすすめでした。[/su_note]

『アヒルと鴨のコインロッカー』

[su_box title=”あらすじ”]椎名が大学入学と同時に越してきたアパートで出会った男、河崎。流されるままに一緒に行動し始め、なぜか一緒に本屋を襲撃し、広辞苑を盗むことに。その行動の真意はなんなのか、そして、河崎は何者なのか。最後に「え」と声を出してしまうほどの衝撃が。[/su_box]

『チルドレン』

[su_box title=”あらすじ”]「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。[/su_box]

『グラスホッパー』

[su_box title=”あらすじ”]元教師の鈴木は、妻を轢き殺した犯人の寺原に近づく為に寺原の父親が経営する違法会社に雇われます。しかし、復讐に来たと疑われ、先輩社員の比与子に、誘拐した男女を殺して見せろと脅されます。その現場を見に現れた寺原長男は鈴木の目の前で誰かに押されて車道に飛び出し車に轢かれてしまいました。鈴木は寺原長男を押した犯人を追跡することとなります。[/su_box]

『魔王』

本-伊坂幸太郎-著書-魔王魔王

[su_box title=”あらすじ”]安藤は犬養が強烈な言葉で日本を掌握していくことに不安を覚えていた。そんな時に自分の思いを他人を使って言葉にする腹話術という力が備わったことを自覚する。その力で犬養の演説で不適切な発言をさせて信頼を失墜させようとするが、敵の妨害で死んでしまう。安藤の弟、潤也にも十分の一の確率までなら当たりを引く能力があり、その力で競馬を当て莫大な富を築く。そのお金を使って兄ができなかったこと、人の救いになることをしようと決心します。[/su_box]

『砂漠』

本-伊坂幸太郎-著書-砂漠砂漠

[su_box title=”あらすじ”]仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡でできていた―。実業之日本社文庫限定の書き下ろしあとがき収録!明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。[/su_box]

『終末のフール』

本-伊坂幸太郎-著書-終末のフール終末のフール

[su_box title=”あらすじ”]八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。[/su_box]

『陽気なギャングの日常と襲撃』

[su_box title=”あらすじ”]嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!文庫化記念ボーナス短編付き。[/su_box]

『フィッシュストーリー』

本-伊坂幸太郎-著書-フィッシュストーリーフィッシュストーリー

[su_box title=”あらすじ”]最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。[/su_box]

『ゴールデンスランバー』

本-伊坂幸太郎-著書-ゴールデンスランバーゴールデンスランバー

[su_box title=”あらすじ”]その日、仙台市には時の首相、金田貞義がパレードを行っていました。時を同じくして青柳雅春は学生時代の友人である森田慎吾と再会していました。そこで金田首相暗殺犯に仕立て上げられると言われ、青柳はその場から逃げ出します。世間も警察からも追われる青柳は樋口や小野といった大学時代の友人たちのおかげで逃げ切ることができました。[/su_box]

『実験4号』

[su_box title=”あらすじ”]人間の3分の2が火星に移住した時代、生徒が3人しかいない地球の学校で行われる卒業式とその前日を描いた作品。
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『モダンタイムス(上・下)』

本-伊坂幸太郎-著書-モダンタイムズ-上-下モダンタイムズ-上・下

[su_box title=”あらすじ”]恐妻家のシステムエンジニアの渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。[/su_box]

『あるキング』

本-伊坂幸太郎-著書-あるキングあるキング

[su_box title=”あらすじ”]とある地方都市に本拠地を置く仙醍キングスは、毎年のように最下位に低迷している弱小チームです。そんな不甲斐ない球団を誰よりも愛する父と母の期待を背負い、山田王求はプロ野球選手になるべく日夜トレーニングに励んでいます。天賦の才と類い稀な努力によって早くもプロのスカウトの注目を集めていた王求に、思わぬ試練が訪れるのでした。[/su_box]

『SOSの猿』

[su_box title=”あらすじ”]二郎は知り合いの辺見のお姉さんから引きこもりになった息子の眞人に会ってくれとお願いされます。眞人は自身を孫悟空だと述べ、半年後に五十嵐真に起こる出来事を予言してみせます。その予言のおかげで虐待をされていた母子、車で人をはねた老婆が救われます。そして二郎は人を救えないと思っていた自分を見直し、胸を張って生きていきます。[/su_box]

『オー!ファーザー』

本-伊坂幸太郎-著書-オー!ファーザーオー!ファーザー

[su_box title=”あらすじ”]高校生の由紀夫は6人家族。母親と4人の父親と暮らしています。少し変わった家庭ですが、タイプの違う父親に囲まれて色々なことを教えてもらい、年頃でうっとおしく思いながらもそれぞれの父親に感謝と愛情を感じている由紀夫。そんな由紀夫の暮らす街で知事選にまつわる事件が発生します。伊坂幸太郎第一紀の最後の作品です。[/su_box]

『バイバイ、ブラックバード』

本-伊坂幸太郎-著書-バイバイブラックバードバイバイ、ブラックバード

[su_box title=”あらすじ”]5人の女性と同時にお付き合いをしていた星野一彦の前にある日突然現れたのは、大きな身体にデリカシーの欠片もない繭美です。「あのバス」に乗ったら2度と帰ってくることが出来ないと知った星野は、女性たちに会いに最期の時を一緒に過ごします。5人目と別れていよいよバスに乗り込む星野は、繭美にひとつのお願いをするのでした。[/su_box]

『3652– 伊坂幸太郎エッセイ集』

本-伊坂幸太郎-著書-36523652 伊坂幸太郎エッセイ集

(エッセイ集)

[su_box title=”あらすじ”]日常生活の話とか、好きな映画や好きな小説、好きな作家さんや音楽について語っているエッセイ集です。[/su_box]

『仙台ぐらし』

(エッセイ集)

[su_box title=”あらすじ”]心配性の作家がつづる地方都市生活の魅力と希望。震災で都市機能がマヒしてしまった体験を持つ仙台。そこに暮らすちょっと心配性で、ちょっと自意識過剰な作家の、軽妙で味わい深いエッセイ。途方に暮れた後にたどり着いたのは「楽しい話を書きたい」という思い。[/su_box]

『PK』

本-伊坂幸太郎-著書-PKPK

[su_box title=”あらすじ”]本田毬夫は3歳の時にマンションから転落してしまいますが、たまたま通りかかった若手議員に助けられました。

その場に居合わせたサッカー少年の小津は、17年後の代表戦でPKを決めて日本をワールドカップへと導きます。

27年後に大臣に就任したかつてのは若手議員は偽証を強要されますが、再会を果たした毬夫のひと言で吹っ切れるのでした。[/su_box]

『夜の国のクーパー』

本-伊坂幸太郎-著書-夜の国のクーパー夜の国のクーパー

[su_box title=”あらすじ”]主人公である僕は、目を覚ますと見知らぬ草むらの中で、蔓に縛られた状態で目を覚ましました。困惑していると、一匹の猫が胸の上に載ったのでした。僕の困惑はこの後、さらに大きいものに変わります。胸の上に座った猫が、人間の言葉でしゃべり始めたのでした。そして猫は、こういいます。「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」僕は驚きを隠せませんでした。唖然としている僕を尻目に、猫はこう続けます。「僕の国でいろいろなことが起きた、戦争が終わったんだ」僕は不思議な猫が語る、不思議な国の話に耳を傾けるのでした。そして、世界が隠していた秘密に触れることになるのです。[/su_box]

『残り全部バケーション』

[su_box title=”あらすじ”]物語は岡田が早坂一家とドライブに行くところから始まります。岡田は溝口と共に強請や当たり屋で生計を立てていますが、仕事から足を洗いたいと思い始めました。そこで溝口が出した条件は、適当な番号にメールを送り相手と友達になること。岡田がメールで繋がった相手は離婚寸前の早坂沙希の父親でした。少し不思議な少年だった岡田の過去を交えながら物語は展開していきます。[/su_box]

『ガソリン生活』

[su_box title=”あらすじ”]本作は望月家に所有されている緑のデミオ(通称、緑デミ)の視点で描かれるミステリーです。ある日曜日、良夫と享がドライブに行った帰りに突然車に乗り込んできたのは、有名女優の荒木翠でした。車同士のおしゃべりを織り交ぜながら事故の謎解決がされていきます。仲良しな望月家、個性豊かな車達と愉快な会話、車の視点でストーリーが進んでいく斬新な物語です。[/su_box]

『首折り男のための協奏曲』

本-伊坂幸太郎-著書-首折り男のための協奏曲首折り男のための協奏曲

[su_box title=”あらすじ”]もうすぐ27歳になる尾花弘は、かつての合コン仲間の井上真樹夫に誘われ久しぶりに合コンに参加することになりました。ところが当日、男性幹事の井上はドタキャン。急遽、井上が代わりによこした佐藤亘と名乗る男性が飛び入り参加することになりました。対して女性幹事の加藤遥は、穏やかではない心持で今回の合コンを企画していました。合コンという名の心理戦が繰り広げられたのち、予想外の結末で物語は終結します。[/su_box]

『アイネクライネナハトムジーク』

(短編集)

『キャプテンサンダーボルト』

『火星に住むつもりかい?』

本-伊坂幸太郎-著書-火星に住むつもりかい火星に住むつもりかい

[su_box title=”あらすじ”]「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作![/su_box]

『ジャイロスコープ』

(短編集)

[su_box title=”あらすじ”]本当っすかが口癖の浜田青年が相談屋の稲垣との出会いアシスタントとして働くこととなる「浜田青年ホントスカ」、もしもあの時こうしていればという思いと本当にやり直せた場合を描く「if」、サンタクロースの会社が出てくる「一人では無理がある」、新幹線の後ろの席での会話が気になって仕方がない「後ろの声がうるさい」など全7編の短編集です。[/su_box]

『陽気なギャングは三つ数えろ』

[su_box title=”あらすじ”]人間嘘発見器の成瀬に演説の達人・響野、天才的なスリ師の久遠に正確無比な体内時計・雪子。4人のギャングたちはそれぞれの特殊能力を活かして銀行強盗を成功させましたが、質の悪いゴシップライターの火尻政嗣に付きまとわれてしまいます。成瀬たちは過去に火尻によって人生を狂わされた人たちを集めて、逆襲に転じるのでした。[/su_box]

『サブマリン』

[su_box title=”あらすじ”]家裁調査官の陣内は、部下の武藤とコンビを組んで脅迫事件を起こした少年・小山田俊の試験観察で大忙しです。パソコンが得意な俊の機転と陣内たちの行動力によって、小学生襲撃事件を未然に防ぐことに成功します。一躍時の人となった陣内でしたが、以前に彼が更生させた元少年との再会によって次なる事件へと巻き込まれていくのでした。[/su_box]

『ホワイトラビット』

本-伊坂幸太郎-著書-ホワイトラビットホワイトラビット

[su_box title=”あらすじ”]反社会的勢力の一員として数々の誘拐事件に加担してきた兎田孝則は、ある日突然に自分自身の妻が誘拐されてしまいます。組織の裏切り者が潜伏しているはずの宮城県仙台市にまでやって来ましたが、既に彼は不運な事故に巻き込まれて亡くなった後です。兎田は愛する妻を無事に取り戻すために、 狂言立て籠り事件を起こすのでした。[/su_box]

『クリスマスを探偵と』(絵本)

[su_box title=”あらすじ”]ドイツ南部の町・ローテンブルクで、探偵のカールは浮気調査を依頼されたひとりの中年男性を尾行しています。クリスマスイブを迎えた街は大にぎわいでしたが、15歳で家を出て以来ずっと孤独に生きてきたカールには関係ありません。ひと仕事終わったどこか休む場所を探していたカールは、公園にいた不思議な青年と忘れ難い時を過ごすのでした。[/su_box]

『フーガはユーガ』

[su_box title=”あらすじ”]2時間差でうまれた双子、優我と風我の幼いころの記憶は父親に暴力を振るわれる僕を眺める僕。変わってあげなくちゃ。助けてあげないと。次の瞬間には僕が殴られている。不幸な双子が授かったのは不思議な特殊能力。双子はまさに一心同体である。この能力の発動条件は誕生日であること。特徴は2時間おきに必ず入れ替わるということ。顔がそっくりな一卵性双生児であるから入れ替わった後は誰にも気づかれない。この能力で双子はヒーローになる。[/su_box]

『シーソーモンスター』

[su_box title=”あらすじ”]直人は製薬会社の営業マンとして働いています。目下の悩みは、妻の宮子と同居している母親のセツとの折り合いが悪いということです。会社の先輩の綿貫さんに、彼女たちの争いを日米貿易摩擦に例えて相談する毎日でした。そんな中、綿貫さんから得意先の病院への営業を引き継いだことにより、直人は営業先の病院が保険料詐欺を働いていることを知ってしまいます。[/su_box]

『クジラアタマの王様』

[su_box title=”あらすじ”]中堅の菓子メーカーに勤める岸は、風通りが良いと言えない昔気質の社風に辟易しながらも、妊婦の妻とそれなりに平和に暮らしていました。そんなある日、自社が手がける菓子に画鋲が混入していたというニュースが流れ、クレーム処理に長けている岸は、サポート要員として駆り出されます。マスコミの過剰報道とネット炎上で消耗しながらも、なんとか事態を鎮圧することに成功した岸でしたが、奇妙な物語りは本人の予期しないところで、すでに始まっていたのでした。[/su_box]

『逆ソクラテス』

(短編集)

[su_box title=”あらすじ”]敵は、先入観。小学校を舞台に、不公正、偏見、いじめといった難問に子どもたちが立ち向かっていく。正解のわからない問題に、どう向き合えばいいのかをストレートに訴えかけてくる。

「逆ソクラテス」「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマンライク」「逆ワシントン」の5つからなる短編集。[/su_box]