アクアリウム用・水草水槽用に、川辺で採取した石に流木を接着固定し、水草ウィローモスを活着させた石組流木レイアウトを作りました。
❶石の自然採取、❷石の下処理、❸流木×石の組み合わせ作業、❹水槽内に仮レイアウト、❺水草を活着するまでの工程を綴ります。
❶石の自然採取
川辺で好みの石を採取します。
アクアリウムに適した石の種類に長けていない為、今回は石を適当に4つにカテゴライズして、同じような色合い・形の石を採取しました。
左上: 白く丸い石 右上: 赤く角ばった石 左下: 混色で四角い石 右下: 黒く角ばった石 |
採取に行く際の注意点として、採取場所の情報を予め確認しておきましょう。私有地や国立公園内など、採取を禁じられているエリアがあります。不安な方は、販売品の購入をおすすめします。
❷石の下処理
流木同様に、石も目的用途に使用する前に下処理作業が必要です。採取した石に着いている砂や汚れやアクアリウムに悪影響を及ぼす菌類などを除去する為です。
下処理作業の手順を紹介します。
①ブラッシング
乾いたブラシで丁寧にこすり、砂や不要物を払う。石のサイズに応じてたわし・歯ブラシなど使い分けられるとより汚れを除ける。
②水に浸す(目安: 1日)
石がしっかり浸りきる程度に水を容器に張り、1日(目安)浸ける。
③煮沸処理
沸騰させた水で石を煮込み、殺菌消毒。
④天日干し(目安: 1日)
石が完全に乾き切るまで天日干し。
流木の下処理(アク抜き)方法は、下記コンテンツから確認できます。
❸流木と石の組み合わせ作業
流木×石組レイアウトのパターン
本題の流木と石の組み合わせ作業です。
今回は、アクアリウムの代表的構図である「凸構図」と「凹構図」の一部として使えるような組み合わせを制作しました。
一般的にアクアリウム・水草水槽レイアウトには石や流木の特徴を活かした基本構図が存在します。
接着作業手順
今回、制作した流木×石の組み合わせの接着作業工程を紹介します。
⓪使用備品紹介
コニシ株式会社のボンドウルトラ多用途(色調: クリヤー)を使用し、流木と石の組み合わせを実施。
①親石に副石(噛ませ石)を接着
まず親石に小石を接着させ下地を作る。(前持って完成形を再現すると、流木と親石の接着部分に少し溝があった為。)
②親石に流木を接着
親石に流木を接着。
ボンドが完全硬化するまで1日放置。
③親石に副石を接着
流木と親石の接合部分をカバーするように副石を3つ接着。
ボンドが完全硬化するまで1日放置。
⑤最終確認/組み合わせ完成
接着材の硬化状態を確認し完成。
❹流木×石レイアウトをアクアリウム内に仮設置
生体のいない水槽にレイアウトして、水槽内での色合いの確認や適切な設置場所を確認します。
流木も石も下処理を行ったとはいえ、水中に入れると多少水質が変化し生体に悪影響を及ぼす可能性がある為です。
❺流木×石レイアウトに水草を活着
流木レイアウトや石組レイアウトを完成するべく、水草を活着させました。
今後、流木や石へ水草の活着を考えている方にとって大まかなイメージをつかんでいただければ嬉しいです。
活着に必要なアイテム
活着する為に、必要最低限の備品を購入しました。下記を購入しなくても、家にあるアイテムで代用できるならそれに越したことはありません。
必要物7点
・水草(ウィローモス)
・LEDライト
・水槽用オートヒーター
・釣り糸(或いは木綿糸)
・ハサミ
・ピンセット
・網(網目の細かいネット)
水草の種類について
今回使用する「ウィローモス」は、初心者にも育成しやすい水草です。水槽内の温度管理や光合成の管理や栄養管理など他の水草と比べてシビアに徹底せずとも活着させやすいとアクアリウム初心者から玄人まで幅広い人気があります。
活着手順
①届いた水草の保管メンテナンス
届いた水草を水中に浸け安定させます。
②ウィローモスの剪定”
ウィローモスを、1cm程にハサミでカットします。陸の植物と同様に剪定することで、切り口から新芽が生える為です。
③釣り糸で固定
1cm程度にカットしたウィローモスを、活着させたい部分に配置します。配置が完了すると、上から釣り糸を巻いてウィローモスが水中でずれないように固定します。
④水槽にレイアウト・育成
所要時間1時間ほどで、活着の補助作業を終えました。
今後
ウィローモスの場合、活着するまで20〜30日ほど掛かります。
本記事は、メンテナンスしていきながら随時更新していきます。