art.cafe_氵(アートカフェ_さんずい)は、滋賀県近江八幡市玉屋町ある古民家を改装して造られた一棟貸しの料理旅館『旅籠 八(わかつ)』内のカフェです。(2020年10月オープン。)
旅籠 八がある大きな敷地は、江戸時代にそこで畳屋を営んでいた喜多邸のものでした。
現在は、現存する民家と蔵を改装し、高級料理旅館として見事に生まれ変わりました。
そして、カフェ「art.cafe_氵」・レストラン「日本料理 溜ル」・ホテル「△と□」を運営されています。
旅籠 八のこだわり抜かれた空間演出やおもてなしは、カフェ・レストラン・ホテルどれをとっても素晴らしく、八幡堀の水郷めぐりや日牟禮八幡宮の参拝や旧城下町の観光バスツアーで訪れる方だけでなく、地元民にとっても忘れられない非日常体験を味わえるでしょう。
※【お知らせ】2021年6月より、「旅籠 八…朝ごはん」が始まりました(公式Instagramより)
カフェ「art.cafe_氵」
カフェ店内は、入り口から見て中央に高級感ある木造のL字カウンターテーブルがあり、左側にキッチン、右側に客席6名分の椅子が配置してあります。
カウンター6席のみの高級カフェって素敵だと思いませんか?
加えて、オーナーが一つひとつコレクションした選りすぐりのインテリア陶器やコーヒーカップの存在が、洗練された贅沢な空間を演出しています。
art.cafe_氵を訪れれば、江戸時代から息づく旧城下町の情緒を存分に満喫しながらカフェタイムを過ごせます。
基本情報
住所 | 〒523-0831 滋賀県近江八幡市玉屋町6 |
Google MAP | art.cafe_氵 |
定休日 | 不定休 (※Webサイトで事前要確認) |
営業時間 | 13:00~16:00 |
電話番号 | 0748-36-2745 |
WEBサイト | https://wakatsu.jp/sabo/ |
art.cafe_sanzui |
外観
外壁は街並みと調和した落ち着いた雰囲気です。
道路を挟んで見たときに、墨色の焼き板にベンガラの柱で色合いのメリハリが際立っていて、自若さの中に存在感を感じます。各窓に備え付けられている柱と同色の格子戸も目を惹きます。
店舗前には、開店祝いの素敵な胡蝶蘭や植物が飾られていました。(2020年11月現在。)
店内
およそ築190年の歴史感と現代の洗練された高級感が絶妙に融合した店内で、心和むひとときを過ごせます。
レイアウトされている陶器は、ひとつ一つ厳選して取り揃えられたようです。
インテリア
それぞれの陶器に出会うまでのストーリーがありそうですね。
ライトアップされた秋のドライフラワーは、店内デザインにうまく溶け込みながらも存在感があります。
メニュー
近江のお茶をはじめ、稀少価値の高い日吉茶や政所茶やコーヒーや和菓子を頂けます。
近日、抹茶もメニューに追加されるそうです。
茶葉へのこだわり
他で頂くことは難しい日吉茶も、art.cafe_氵では味わえます。
[su_box title=”日吉茶”]日吉茶は、現在から約1,200年前に、最澄が中国の唐から持ち帰ったお茶の種を滋賀県大津市坂本にある日吉茶園に植えて出来たとされる茶葉で有名です。年間数キロしか採れないようで、稀少価値の高いお茶です。[/su_box]
日吉茶
折角なので、貴重な日吉茶を頂きました。
1煎じ目は、どこかとろみのある舌触りで甘みと旨みを堪能出来ました。
お茶を入れる際のポイントは多々あるようですが、中でもお湯の温度が肝心のようです。熱湯では無くぬるめのお湯でゆっくり待つことで香りよく味わいもまろやかになるそうです。親切に解説頂きながら飲むお茶はより美味しく感じます。
2煎じ目は、先程よりも大きな器でお茶を頂きました。この器は、棚にディスプレイされている陶器の中から好みのモノを選ばせて頂きました。
2煎じ目は、1煎じ目と比べとろみが和らぐものの、甘みと旨みに加えほろ苦さを感じられる上品な味でした。
モカシダモ
モカシダモを注文しました。
淹れたての珈琲から立ち上る香りと湯気に癒されながら抹茶ショコラとコーヒーを美味しく頂きました。
「旅籠 八…(わかつ)」
旅籠 八(わかつ)は、1,800年代の江戸時代に畳屋として建てられた旧喜多邸を改装して生まれ変わった、カフェ・日本料理レストラン・ホテルを兼ね揃えた品が漂う一等貸しの料理旅館です。
▷旅籠 八…公式Instagram: @hatago_wakatsu
日本料理『溜ル』
溜ルは、江戸時代に蔵として使われていた建物を改装して生まれた、カウンター8席・個室一間(6名)の上質な日本料理レストランです。
取り扱う食材にもこだわっておられます。ここでしか味わえない丸子米を使用した美味しいご飯や近江牛をはじめとした地の食材や日本酒を懐石スタイルで愉しめます。
存在感のある江戸時代の蔵。当時の畳屋の商売繁栄が伺えます。
吹き抜け天井(一部)を見上げると、立派な大黒柱が顕になっています。
▷日本料理「溜ル」公式Instagram: @tamaru_oumi
▷19:00スタート
宿泊施設『△と□』
ホテル△と□は、①八幡堀の眺めを愉しめる木の間と②丁寧に整備された庭園の眺めを愉しめる石の間の2部屋有ります。
木の間 | 石の間 | |
宿泊可能人数 | 2名 | 2名 |
お部屋デザイン | 和室 | 和洋室 |
面積 | 96.34㎡ | 42.41㎡ |
部屋からの景色 | 八幡堀 | 庭園 |
特徴 | 一棟貸切 | 真黒石で造られた岩風呂 |
京都を代表する石「鞍馬石」と並び珍重される水石のひとつです。
季節を感じる 粋なドライフラワーが ライトアップ されていました。 |
敷地内にある立派な庭園
庭園にデザインした石も全て京都から運んできたそうです。徹底的にこだわった庭の造り込み具合に、オーナーの度量を感じずにはいられませんね。
別角度(敷地前の道路)から眺められるお庭の景色です。写真奥手の白壁の蔵が日本料理レストラン「溜ル」です。
春色・安土八幡の水郷
近江八幡水郷めぐりは、豊臣秀吉の後継者として家督を継いだことで知られる豊臣秀次の時代から後の近江商人の発祥・繁栄に繋がり、現代の水郷めぐりに至ります。
春の桜・秋の紅葉シーズンは毎年多くの観光客が八幡堀を訪れます。
また、観光だけでなく時代劇やドラマの撮影場所として利用頻度が高い日本有数の貴重なロケーションの役割もあります。
旅籠 八の門扉から、直接八幡堀の川沿いに出れます。観光客にとって、超好立地ではないでしょうか。
まとめ
日本三大水郷のひとつである近江八幡の水郷。
国の重要文化的景観第一号に選ばれた歴史ある景観の中に旅籠 八はあります。
art.cafe_氵は、歴史ある古民家の雰囲気を体感しながら美味しいお茶やコーヒーを愉しめるそんなカフェでした。
八幡堀や日牟禮八幡宮や八幡山ロープウェーなど、近江八幡を観光で訪れる方はランチ後のお茶タイムで立ち寄ってみてはいかがでしょうか。